なつかしさを探す旅。
先日、高校時代の友人と久々に会った。
マルチ商法にハマっている別の友人(共通の友だち)からのLINE勧誘を、いかにしてかわすかということを話し合うため、集まり、2時間程度話した。
話し合いが終わった後は、久々に高校に立ち寄り、膳所公園に移動して、琵琶湖を見ながらいろいろ話した。
高校にしても、膳所公園(ピアニカとギターを持って2人で何度か立ち寄っていた場所)にしても、全然なつかしさを感じないね、という話になっていた。
友人は、「なつかしい」という感情で思い出すものと言えば、大学に入ってから失恋したこととか、恋愛関係のことが多いと言っていた。
話していてきづいたけど、私は口ではよく「なつかしい」と言っておきながらも、もしかしたら精神的には「なつかしい」という感情をまったく抱かない人間なのではないかときづいた。
「なつかしい」という感情の汁がぶわあっと湧いて出て来るかんじがわからない。ノスタルジックに胸がしめつけられるかんじも。
友人と話していて、もしかしたら「なつかしさ」というのは過去の誰かとの強い結びつきや関係性の中で生まれるものなのかもしれないね、という話になった。友人が過去様々な失恋について「なつかしい」という感情を抱くことしかり。
以前、探偵ナイトスクープで、自分の乳首をいじっていたら幼稚園のころにみんなでお昼寝をしていたときの景色が浮かんで来てさびしいようななつかしいような気持ちが湧いて来る、という話で依頼をして来ていた青年がいた。私も、乳首をいじればなにか「なつかしい」という感情が精神的に得られるかと思ったけど、そんなインスタントな「なつかしさ」が欲しいわけではなかった。
5月1日。友人は今日から出版社の総務部で働くらしい。契約社員でも3回も面接があったそうだ。みんな社会に旅立って行く。