歌い続けよう、声を届けよう。
小野さんのヒーローを購入した先日。外に出かける際に毎度聴いている。
今年はおれパラ行かないと決めていたので本当は買うつもりもなかったし、なんならついこの間まで発売日も知らないぐらいだったんだけど、ふとHPでMVを試聴してみたらそれがすごくよくて……ビビッと来て…こんな素敵な楽曲にお金を落とさなくてどうする??!!と思い発売一週間前に即購入を決めたのだった。
そしてフラゲして一日一善ならぬ一日一ヒーロー。
聴いていて……ヒーローもcanvasも、今まで音楽活動を何枚も積み重ねて来て声優としてのキャリアも重ねて来た、今の場所まで旅してきた小野さんが歌う意味、というのをすごく感じさせられる楽曲たちだなと思った。そんな印象を感じる。今だからこそ出せる色合いが曲の内容や歌い方からも滲んでいる気がする。
MVを初見試聴した時、やさしく包みこむような響きが印象的で……今までの小野さんの歌に比べて、聴いていて歌の言葉や音の響きがストレートに心に入って来るのってなんでなんだろう?って思ったのだけど、小野さん自身の素の気持ちがうたわれてたからなんだなぁ。と、声優男子。のインタビューを後々読んで理解した。
この雑誌を読んでから、CDを聴けたことをよかったと感じる。歌にこめられた思いを知れてから作品にふれられたことで、感動が増した。
ジョジョやばらかもんを話題に出されていた時にそれらの作品で「次の世代に渡す」ということの大切さを最近気づかれた……というようなおはなしをされてて、で、それはまさにヒーローのMVを初めて見た時にうっすらすごく感じていたことだったから、あ、あの印象はまちがってなかったんだなって。分かったことがよかった。
なんだろう、Anthemの次の世代にバトンパスしていく的な、そういうものに近い響きを感じる。見守る側へ。うまく言えん!!いい意味で力抜けてる感? この年齢になったからこそ歌える、醸せる音の響きがまじってるようにもきこえて、すごいなっておもう。無意識に心つかまれる。
— ちくわ (@ojojoj19) October 26, 2015
(吉野裕行さんのAnthemのコンセプトを思い出していたようです)
それにしても、canvas。
初めて聴いた時、何者も演じていない、 素の気持ちをうたっていてくれることがすごくすごく嬉しくて…こみあげるものがあって…そのきもちを乗せて運ぶのにぴったりな、やさしい楽曲で…涙がじんわりしたのだった。でも気付けば聴いている側の口角はやわらかくカーブしている。目頭の湿りと微笑みの同居。何度聴いても、いろんな箇所で鳥肌が立つ曲。
「歌い続けよう、声を届けよう」のところの盛り上がりでいつも泣きそうになる。
と同時に、今まで小野大輔というひとと関わってくれた沢山のひとたちありがとう、みたいな感謝のきもちがじんわり湧いて来る曲でもある。曲を聴きながら、今耳元で歌をうたっているひと以外のひとたちに深々感謝するって変な話だけど。
canvasがライブでうたわれる時の様子をイメージしてて……最初はみんな白色のサイリウムなんだけど、2番の「赤 青 黒 緑 紫 」のところで順番にその色にサイリウムが変わっていって、その後のサビからさらに思い思いの色を加えたキャンバスを会場に広げられたらキレイだろうなあと想像してひとりうっとりしてた午前…。
なんだろう、今まで小野さんは音楽活動において歌を届ける時、それぞれの曲に物語があって「小野大輔として」でなくその物語を演じる形で歌うことが主だったと思うんだけど、でも今回は小野さん自身の素の気持ちがメッセージにこめられてるってことで……逆転してて変な話なんだけど、今回のほうがよっぽど物語的というか、すごく共感しやすいストーリーが聴いてて出来上がってるってことが不思議で面白いなって。それはたぶん、今までの楽曲で歌われていた架空の物語よりも、わたしたちにとっては小野大輔という一つの物語のほうが想像しやすくより馴染み深く感じられるからなのかなって思った。付き合ってきた時間の差はあれ、その物語を追いかけてきた対象だから。だから歌に気持ちが寄り添いやすいんだろうなと。うーん、おもしろいなぁ。
寺島さんの新曲情報も昨日の生放送で聞いたのと、今回の小野さんのヒーロー/canvas という楽曲の良さもあわさって、今年は行かないと心に決めていたおれパラにも行きたくなってしまっているよ……。
(てらしの新曲は、びびっとないとふぃーばーがすごいよかった!!踊りたい!5周年ライブ開催おめでとうございます!!)
ヒーロー、MVはまだ見られていないので、また見ようと思います。