No place to go

どすこい音頭。

¥。

好きなヒトにはできるだけ、安い服を着ていてほしい。

何気なく写っている写真で、微笑ましく眺めていた。するとだれかがそれらのジャケットが5万、10万、白いシンプルなカットソーなどは2万近くの値であることを特定した。もやもやの機関車が勢いよく煙をあげて駅を出た。

特定班の方たちが各々好きな声優のファッションブランドとそのなんだかべらぼうに高い値段を特定するたび、正直、対岸の火事だと思っていた。

わたしには見た目ではわからないし大して他と変わらないように見えるのになぜか高い服のよさや、それを買うヒトの気持ちがよくわからない。本当はとてもよいものなのかもしれないけど。わたしにとっての1万円が、その人達にとっての100円であるように、生活水準の違いかもしれない。

5桁の数字。庶民的。何でも特定されてしまう世の中。好きなひとが3000円のコミカルTシャツなどを着ていると安心する。